Out-of-Source Build
ここまで簡単のために
cmake .
make
のようにビルドして来ましたがこれについて少し詳しく見ていきましょう。
cmake
コマンドは引数にディレクトリを取ります。
まずシェル上では.
は現在のディレクトリ $PWD
を指すので、
上のコマンドはcmake
に現在のディレクトリにあるCMakeLists.txt
を探しに行けという命令をしていることに成ります。
さて cmake .
を実行すると次のようなファイルが$PWD
に生成されているはずです
CMakeFiles/
Makefile
cmake_install.cmake
CMakeCache.txt
これらはcmakeが生成したビルド用の設定ファイル群で、ユーザーは中身を見る必要の無いものです。
これらをどこに出力するかはcmakeの-B
, --build
オプションで指定でき、デフォルトでcmakeコマンドを実行したディレクトリになります。
cmake . -B build
このようにCMakeLists.txt
を探すパス.
と設定を出力するパスbuild
を指定することが出来ます。
それぞれcmakeのスクリプト中では${CMAKE_SOURCE_DIR}
, ${CMAKE_BINARY_DIR}
として参照できます